インセプションのテーマ
そうだ、そうだ!インセプションのテーマについてボヤッと考えていた。
夢の中に入りこむことによってその人の考えを操作することだった。
洗脳か。共同幻想か。
反対を唱えている人の夢の中に入りこんで、その人の夢を変え、記憶を操作することで、
その人の考えを変えることができる・・・そんなセリフが冒頭のシーンで確かあった。
うなずける考え方だった。
その人の行動を変えるのは、その人自身の考えによってでしかないと私は思っている。
確かに、脅迫や暴力によって行動を左右されることもあるが、本当にそうと誓った場合には、外的な力は逆効果になることの方が多い。
自分がそうしようと思っていても、そのタイミングで「こうしなさい」と言われたら、なんとなくやる気がそがれることが多かった私。逆に(そうしよう)と思っていたことさえ、やめてしまうことも多かった。あまのじゃく!
そんな経験をもつ人間は、人に指示するような仕事に就いてはいけなかった?
いやいや、そんな経験をもっているからこそ、人に指示することができるのではないか????
自分が全て正しいと信じているとしか思えない人がいる。
強い信念を持って発言をする。ぶれることがない。
うらやましいなと思う。私は、優柔不断でうろうろしてばかりだ。
あいまいな日本の私とは大江健三郎氏がノーベル文学賞を受賞された時の名言だが、その言葉を私自身の言い訳としてよく使わせてもらっている。ファジーという言葉も心地よい。
話は変な方向に逸れた。そうではなかった。人の考えをどのようにして変えることができるか?だった。
何度か書いたと思う。北風と太陽の話。旅人の外套を脱がせるのはどちらなのか?
ビュービュー吹きつける北風に襟元をきつく合わせる旅人。
ポカポカ照りつける太陽に、思わず額の汗を拭い外套を脱ぐ旅人。
その人自身の気持ちを変えることができればその人の行動を操作できる。
操作という言葉はふさわしくないかもしれない。
しかし、人は誰しも自分の信念に基づいて行動しているのではないか。
夢の中に入りこんでそれができるのであれば、それはなかなか価値のある装置だろうなと思う。
そんな装置をもつ人々を少なくとも敵にまわしたくはない。味方であってもらいたい。
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逮捕された高橋克也容疑者のキャリーバッグから、松本千津夫死刑囚(麻原彰晃)の説法が録音されたカセットテープや写真が見つかったそう。先に「マハーヤートラ」などを含むオウム真理教関係の書籍十数冊があったことも確認されており、高橋容疑者は、依然として教団への帰依を続けているとの警視庁築地署捜査本部の見解が報じられていた。インセプションのテーマを思い出したきっかけ。
信じるということ。思い込み 先入観 すり込み 価値観 信頼 裏切り 洗脳
そうだ、洗脳だった。夢の中に入りこんで、洗脳する。
投稿: はお | 2012年6月19日 (火) 03時53分