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2010年9月13日 (月)

バーダー・マインホフ 理想の果てに

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70年代ヨーロッパ全土を震撼させたドイツ赤軍グループ、その衝撃の実話。
というテロップにも惹かれ、ネットでのお奨めもあり購入したDVD。最近そんな買い方も多い。

しかし、これはこれは。なかなか大したものでした。ずどーんと重たかったです。(いきなりのですます調は映画への態度です)

いつだったか?誰だったか?の言葉?
「一人を殺せば殺人者だが、100万人を殺せば英雄になれる」という言葉が記憶にある。100万人は1,000人だったかもしれないし100人かもしれないし、定かではないのだが。

第二次世界大戦後の朝鮮戦争やベトナム戦争の頃の世界の動き。
なぜか、日本、イタリア、ドイツで活発化した赤軍グループの活動。
ハイジャック、爆破、デモ、レジスタンス。
私の中では隔絶された世界でしかなかったことが、現実のこととして迫ってきた。そんな感を受けた。
そう、もっともっと自分の問題として捉えられていなければならない。

まだ一度見たきりなので、誰がだれかもよくわかっていないのだが、途中で気づいた。アンドレアス・マインホフ(ドイツ赤軍派の首謀者の1人。男)は、esの主人公だった役者ではないか。
そして、DVDのケースの裏面にあるクレジットでわずかに書かれた出演者の名前のカッコ書きを見ると「ヒトラー最後の12日間」が並んでいる。そうか、そうか、そのつながりだったのか?

まあ、そんなことはどうでもいい。映画に戻る。
自分の中では、まだ整理できていない。
国や権力への抵抗はわかる。しかし、それが罪のない人々の殺傷や爆破になったのでは、同じことなのではないのか?権力の立場にいる人も、抵抗の立場にいる人も目指したことは同じだったのではないか? 疑問がわき、その疑問はまだ疑問として私の中にある。

連邦刑事局長(?)の言葉。「賛同などしておらん」「しかし、彼らの動機を理解することが一番大切だ」「我々の対応に柔軟性が必要だ」

赤軍グループに所属していたブリギッテという女性の言葉。最後まで抵抗を続けようとする同士に対して「幻想を見るのはやめなさい」

ここは「ヒトラー最後の12日間」とつながる。もっと現実を見なさいということなのか。目の前で起こっていることを注意深く見つめ、それがどういう事で何を意味するのか、その結果どういう事につながっていくのか、それをあなた自身がしっかり考え判断することが大切ということなのか。体制に(体勢に?)(大勢に?)流されるなということなのか?

そんなことを繰り返し繰り返し反問している。

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