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2008年8月23日 (土)

病院で読んだ本

「生きて死ぬ私」茂木健一郎著(筑摩書房)
先日丸善でふと手に取ってたまたま購入していた。
「私は、私の眼前の風景が、私の外側に広がっていると思っている。だけど、本当は、私が感じるこの広大な風景も、私の頬をなでる風も、私の頭蓋骨の中で起こっていることにすぎないのだ。」(p12)
という一節がとても気になり、思わず買ってしまった。確かに、世界はそこにあるのではなく、私の脳の中にだけあるのではないか?ということで、もし一泊することになったらあってもいいなと思って持って行っていた。基本的には大半の時間をオリンピックで過ごしたのだが、いくらか読み進める時間があった。以前読んだ著書に比べると随筆に近い語り口なのだが、テーマの根底には、生死観があり、臨死体験のこととか、死をめぐる様々な考え方が出てくる。「何もこんな時に読まなくてもなあ・・・」と思いつつ、まだ半分までも読み進められなかったのだが。普段、漠然と思っているけど言葉にしきれていないこととか、気になっているけどチンプンカンプンなことを明快な言葉にしてくれているような気がしている。体とか魂とかに係るいろいろな疑問があるが、その疑問を全て解き明かした時、人間の心が体から解き放たれるのだろうか?

ということとは関係なく、私について。
「机の上の本はまっすぐに置かれていなければならない」
「タオルは内向きにたたまれなければならない」
「財布の中の紙幣は、全てが同じ向きに向き、なおかつ金額順に並んでいないといけない」
「電話をしている近くで話をされると電話に集中できない」
「手を拭き終わる前に、口の中に残ったうがいのための水を吐き出すことができない」
本をいったん置いた後、そんなことをつらつら考えていたのだが、もしかしたらこれが原点?というのに思い至った。
確か、幼稚園の頃までは、よく靴を左右間違えて履いていた。誰しも経験のあることかも知れない。そのたんびに怒られて履き直したものだが。そうこうしているうちに、いつしかちゃんと履けるようになったのだが、靴を左右間違えて履くことができなくなってから、上記のような性癖は始まったのではなかったか?私にとっての新しい命題である。

そう書いて机の上を見回したのだが、まあ、ようゆうた!本がまっすぐ向いてないとだめ?うそつけ!机の上も部屋の中もそんなこと言えるような状態ではない。でも、気持ちの中ではそうなのだ・・・(笑)
明日は体の輪切りに行く予定。既に絶飲食時間に突入している。もう寝よう!

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