恐るべし
NISSEIのリーブ嬢に勧められて「殺人の追憶』という映画を見た。参った。見終わった後、風呂に入ってしばらく反芻していた。前半は少しおちゃらけていて、体制批判のようでもあり、これは一体なんだろう?どうなるのだろう?とも思っていたのだが、刑事たちが事件に真剣に向き合い始めてからが、怒濤のごとき展開だった。人は、自分の描きたい結末のために事実を歪曲し、聞き出したい理由を得るまで努力する。冷静に考えていたはずなのに、自分の描いた筋道から少し外れただけで困惑が始まる。得られなければ、自分の望む答えを得ようとする欲求がどんどんエスカレートする側面も確かにありはしないか?「人はみな望む答えだけを聞けるまで尋ね続けてしまうものだから」と歌ったのは拓郎であり中島みゆきだったが。
いやはや、韓国映画恐るべしである。
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