最近見た映画
といっても、もう昨年のことになる(か?)
ヒトラーと言う映画が、この?十年の中でも私の中で重たい。
特に、ユンゲの最後の言葉が重たかった。「もっと、よく見、考えていたらわかっていたはずなんです。」(だったか?)その一言で、それまでの2時間だか3時間の意味が変わった。戦争という狂気の中で、人々は翻弄されていた。では、今はそうではないのか?日々の報道、株価の移り変わり、政治の情勢。我々は何を頼りにし、何を信じて生きているのだろうか?
いったん自分が誓った忠誠はなにがあろうと覆してはならないと信じた人々。
「もう解散だ」と言われようとも、「いや、きっと総裁は考えを変えられるに違いない」と踏みとどまった人々。
戦争という極限の状態で描かれた人間の諸相であるが、戦争とは無縁に思われる今の自分の中でも毎日繰り返されている葛藤とオーバーラップしてしまった。「es」と同じ監督と知り、うーむとうなってしまったものだった。
今、自分の目の前で起こっていることがどういうことなのか?それが将来どうなるのか?どのような結果をもたらすのか?そういったことを自分自身の目と心で考えていくことが大切なのだと思わされた映画だった。そう多くを見ているわけではないのだが、この何年かで見た映画の中でも秀逸だった。
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