昔見た映画

自分の部屋のテレビを買い換えた。かれこれ、１５年くらい使っただろうか。テレビとしてはまだ機能しているのだが、つないだビデオの画面が暗くて見られなくなっていた。デオデオの安売りで、液晶テレビにした。液晶と言っても今はやりの大画面ではない。１３インチのちっこいやつである。
机の上に置いたビデオデッキの上に鎮座ましましている。
すこぶるご機嫌がよい。もちろん、私の。
何よりいいのが、ビデオもＤＶＤもそれぞれ別々の端子にダイレクトで接続できたこと。Ｌ１とＬ２ですな。
昨日は、日曜なんとかでしていたビバリーヒルズコップの３だかを観た後、思わず「カッコーの巣の上で」のＤＶＤを取り出して、いや挿入して観た。
高校の時の映画だったか？劇場で観た記憶がある。いつ、誰とどのように観たかは定かではない。
高校の同級生に、「おまえは、ジャックニコルソンと吉田拓郎を足して２で割ったような奴だ」と言われたことがある。喜んでいいようなそうでないような複雑な気持ちだったが、否定はできなかった。その二人とも、今の私に大きな影響を残しているのは否定できない事実でもある。
そして、多くの賞を獲得したこの映画の中でのジャックニコルソンも私の中に色濃く残っているのだなと改めて思った。ロボトミーになった彼を圧し抱いた後、ガラス窓を打ち破って朝靄の草原をかけていくチーフの姿も印象的だったし、ほかの場面も私のイドとかオドとか言われるところに渦巻いているような気がしている。
因みに、バットマンでジョーカー役に扮したジャックニコルソンに再会した私は、隣の一緒に観に行った友人にジャックニコラウスににていると言われたことがあるとささやき失笑を買ったことがある。
今の私は、大好きな黒糖焼酎の産地が奄美大島でないことを知っていながら、徳之島という名前を思い出せないでいる。
なお、私の机の上から退いたテレビは、寝室で奥方様の夢をかなえた。それより昔から活躍している我が家のリビングを飾るテレビは、まだ現役である。地上波の波に飲み込まれる運命か。